明日の農業を担う若者を支援します
相可高校生産経済科クローズアップ

JA多気郡では、将来農業分野で活躍する目標を持つ相可高校生産経済科の若者を取り上げることにより、夢の実現を応援して参ります。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.47

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 瀬古 玖河(せこ くうが)くん


【祖父との想い出】
 物心ついた頃から、祖父が勤務する会社の牛舎に行っていたという玖河くん。「よく連れていってもらいました。お手伝い程度でしたが、世話もしました。牛にはかわいいという印象しかなかったです」と語ります。高校進学の際、畜産を学ぶことができる生産経済科を迷わず目指し合格。学問として向き合うことになっていきます。

【入学後は】
 入学後、楽しみにしていた牛の世話に「最初、実は大きくて怖いなと感じました。子どもの頃は楽しかったのですが。今は大丈夫ですよ」と照れ臭そうに語ります。また、畜産以外にも農作物全般を学びますが、当初は経験のない農作業に戸惑う場面もあったとか。また、体力的にも辛いこともあったそうですが、これも克服していきます。「農作業は実にシンプルで正直なもの。手間を惜しまずに向き合うことで必ず相応の結果が得られます。そこが楽しい」。頼もしいコメントです。また、実習では同級生と協力しないといけないことも多く「協調することの重要性も学びました」。着実に成長しているようですね。

【全国大会へ出場】
玖河君は農業系の生徒を対象に、三重県学校農業クラブ連盟が主催する家畜審査競技会で最優秀賞を獲得し、全国大会への出場を果たします。この競技会で得た成果は、着実に学んできた証し。学問に対して手間を惜しまず、コツコツと努力を積み上げる重要性を会得したのでしょう。この「コツコツ感」は、果樹や野菜を栽培する際にも通じていますね。
  
【将来は】
「祖父も父も同じ畜産に関わる仕事に就いています。自分も目指したい」と語る玖河君。高校生にして職業に対する目標がとても明確です。素晴らしい!「趣味はサイクリングで一番の遠路は名張市の赤目四十八滝。結構キツかったです。でも楽しみも。実は経路ポイントをラーメン屋さんにしています。美味しいお店、チェック済みです」。食に対する探究心も旺盛のようです。将来の目標が明確な玖河君!これからもコツコツ感を発揮してガンバレ!!

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.46

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 東 空(ひがし そら)さん


【命の大切さを学ぶ】
 幼少の頃から、果樹農家である曽祖父の柿山での収穫や出荷などをずっと手伝ってきた空さん。身近にあった農業を学ぼうと生産経済科へ進学します。入学して感じたことは「松阪牛の命を預かる大切さを痛感しています。また、農作物を栽培して出荷するということは、食べていただく人に安心を与えるということ」。これは生産者目線のコメントですね。頼もしい限りです。

【高校総体に向けて】
 1年生の時、2018年8月に三重県で開催される全国高校総体の推進委員会メンバーを募集していることを知り応募します。「貴重な体験かと思い応募しました」と語る空さん。その後は三重県が主導する会議などに他校から集った高校生と一緒に定期的に参加、そして間もなく2018年夏を迎えます。「開会式の運営などに携わります。いよいよ本番。楽しみです」とまたまた頼もしいコメント。「生産経済科としてインターハイ用の草花400ポットの準備も進めています。各会場を綺麗なお花で演出するお手伝いができればいいですね」。

【リーダーシップ】
 クラブはボランティア部に所属する空さん。30人ほどの部員を抱える部長さんです。近隣小学校の防災訓練や多気町の防災訓練などのほか、多気クリスタルタウンで開催された環境フェスティバルなどいろいろなお手伝いをするとのこと。また、2年の後期から3年の前期に渡り生徒会の執行役員も務めるなど、優しい笑顔とは対照的な芯の強さがうかがえます。「頼まれると断れない性格で」。周囲が自然とリーダーへと推してしまう雰囲気を持っているようです。「長女で3人の弟がいます」。リーダーシップの原点はここにあるのかもしれませんね。
 
【将来は】
 「生産経済科で学んだことをもっと専門的に学びたい。そして農業に関わる分野で活躍してみたい」と語る空さん。素敵な名前の示す通り、地平線を覆い尽くす大空のような無限の可能性を発揮して、将来へ羽ばたいていって欲しいですね。頑張ってください。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.45

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 今西 萌々香(いまにし ももか)さん


【命の大切さを学ぶ】
 松阪市から通学する萌々香さんは、高校進学の際、生き物を通して命の大切さを学ぶことができる生産経済科の存在を知ります。「通学していた親戚から聞き、興味が湧きました」と笑顔で語る萌々香さん。実際に入学してみてどうですか? の問いには「自分を見つめ直すことのできる時間がとても良いです。自然と向き合うことで自分自身の純粋な気持ちにも触れることができ、日常生活にも良い影響があると思います」とも。奥深いコメントですね。

【実習から学ぶこと】
 生産経済科での実習は天候などに左右されるため、カリキュラム内容を変更する場合があり、人がコントロールできない自然の大きさを感じるそうです。「手を抜かずに一生懸命育てることで成果を体感できます。もっと良い作物を作りたい」。牛から得ることも多く「ブラッシングすると牛の体温を感じて。ああ、生きているんだなぁと」。また、育てた花を販売した際には「購入されたお客様はみなさん素敵な笑顔で帰っていかれます。それが嬉しい」とも。花の持つ幸福感に魅了され、専攻は園芸を選択したそうです。

【全国大会を目指して】
 生産経済科では、日本学校農業クラブ連盟主催の意見発表会へ参加する機会があります。萌々香さんは1年生の時から参加、当初は一人での意見発表会でしたが、2年生以降はチームを組み、発表者としてプロジェクト発表会へ参加してきました。最後のチャンスとなる3年生では全国大会を目指すとのこと。「バイオマスの研究を通して全国の人たちに知ってもらいたいです」。

【五感一杯に】
 硬式テニス部に所属していた萌々香さん。最後の大会も終え、これからは進路にも向き合っているようです。進学希望で「ここで学んだことをずっと大切に、そして活かしていきたい」と語ります。他の人には無いような感受性あふれるコメントの数々に驚かされました。視覚、聴覚、嗅覚など身体全体でピュアなものを取り込んでいく能力が誰よりも長けている萌々香さん、きっと素敵な道を切り拓いていけると思います。ガンバレ!

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.44

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 久保 颯杜(くぼ はやと)くん


【子どもの頃から】
 大台町から通学する颯杜くん。実家は代々自宅用としてお米や季節の野菜などを作っており、また曾祖母の畑もいつも手伝ってきたとのこと。生産経済科を目指したのも自然な流れでしょうか。農業を学問として学ぶ機会を得た颯杜くん、早速自宅敷地内でトウモロコシやエダマメを作ってみたようで「まずまずの出来栄えでした。でもちょっと思い通りにいかなかったかな」と反省も。曾祖母に教えてあげたりするの? の問いには「それはないです」と控えめです。幼少の頃からいろいろな実作業を教えてくれたことに対する敬愛の念でしょうか。優しい青年ですね。

【就農体験】
2年生の夏休みに松阪市内の果樹園へ10日間、同級生と一緒に就農体験へ行ったそうです。みかんの収穫から出荷の手伝いなどを体験したようで「とても勉強になりました」と笑顔で語ります。3年生の専攻は果樹で、生産経済科で学んでいくうちに益々関心が高まっていったとのこと。同科の堀内先生から「2年生から3年生になって授業に対する取組姿勢などがグンと伸びた生徒」と評されている颯杜くん。興味や関心の高さは取組意欲に直結するのですね。

【GAPの取得を】
 農林水産省では、農業高校におけるGAP(農業生産工程管理Good Agricultural Practice)取得に向けた取り組みを推奨しています。GAPとは、農業において、食品安全、環境保全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取り組みです。颯杜くんは相可高校として取得に向けた初年度メンバーのひとりとして選出されます。期待されていますよ。

【残りの学生生活と将来】
 「卒業までにフォークリフトの免許を取得したいです。卒後は進学してもっと農業を学んでみたい。そして果樹の生産者を目指したい!」とキラキラした眼差しで語る颯杜くん。JAとしても応援したいですね。ぜひ夢を叶えてください。ガンバレ!

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.43

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 劉 誠真(りゅう せいま)くん


【実習が楽しい】
 松阪市から通学する誠真くん。今春、高校進学した妹さんも相可高校(食物調理科)とのこと。「小学校の頃から、植物などを育てたりする実習授業が好きでした」と語ります。
高校は、農業実習を学ぶことのできる生産経済科へ迷わず進学。入学してみてどう?の問いには「期待通り。解放感のある実習授業がとても楽しいです」。良かったですね。

【リーダーとして】
 生産経済科では、生徒の多くが日本学校農業クラブ連盟へ参加しています。誠真くんは1年生の3学期から関わり始め、3年生となる今年は、相可高校での同クラブ会長と三重県の副会長として参加しているとのこと。所属するバトミントン部では部長を務め、また、家では長男など、人の上に立つ片鱗がキリッとした表情から垣間見えます。

【GAP取得に向けて】
 農林水産省では、農業高校におけるGAP(農業生産工程管理Good Agricultural Practice)取得に向けた取り組みを推奨しています。GAPとは、農業において、食品安全、環境保全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取り組みで、 多くの農業者が取り入れることにより、品質の向上や農業経営の効率化が期待できます。誠真くんは相可高校の取得取り組みに向けた初年度メンバーのひとりとして選出されます。先生方も“リーダー誠真”を期待しているのかもしれませんね。

【将来は】
 最終年度となる3年生では果樹を専攻し、糖度を上げる課題研究などに取り組む誠真くん。「農業系の大学へ進学し、教員を目指したい」と夢を語ります。生産経済科で学んだ経験が、自身の将来の夢に直結するなんて、とても素敵ですね。頑張ってください。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.42

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 2年 山田 菜々子(やまだ ななこ)さん


【祖母のお手伝い】
 幼少の頃から祖母の畑作業を手伝っていたという菜々子さん。季節毎に作られるたくさんの種類の野菜に、いつも親しみを持っていたそうです。高校進学の際、生産経済科を希望したのもごく自然の流れだったとのこと。「どうしたらもっと良い農作物を育てられるのか、というような興味が徐々に膨らんできたかも」と語ります。生産経済科出身の兄の友人(兄は同校普通科卒)から、実習の楽しさを聞いていたことも決め手となったようです。

【入学後は】
 生産経済科に入学後、実習の楽しさなどをすぐに体感します。「自分が知りたいことを学べるなんて最高です」。そう言い切れるのが羨ましい。また「先生方が熱心・親切でとても満足しています」とも。明るくて穏やか、笑顔溢れる生産経済科の職員室。この雰囲気、確かめに来てはいかがでしょうか。

【意見発表会】
 生産経済科では、日本学校農業クラブ連盟主催の意見発表会へ参加する機会があります。菜々子さんは1年生からバイオマスプロジェクトの研究発表に携わり、全国大会へ出場した経験を持っています。最後のチャンスとなる3年生。目指すは全国大会とのこと。「自分たちの研究を全国の人たちに知ってもらいたくて」。県大会、東海大会、全国大会と進むにつれ、会場規模も大きくなりレベルも上がっていく感覚が忘れられないとも。臨場感、そして緊張感すら伝わる経験談に脱帽です。

【残りの高校生活 そして将来】
 最終年度の3年生は意見発表向けた研究にも力が入るとのこと。将来は?の問いには
「ずっと農業に関わっていきたいです。できれば就農者になりたい」とも。JAも注目のコメントですね。農業系の進学も視野に入れ、残りの高校生活を充実したものにしたいと語ってくれました。ぜひ頑張ってください。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.41

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 2年 中川 明寿香(なかがわ あすか)さん


【商品開発に惹かれる】
 松阪市から通う明寿香さん。高校進学を考えていた中学3年生の時「父がお米の生産をしています。子どもの頃からお手伝いもしていましたので生産経済科もいいかなぁと」。やがて学校説明会で、先輩たちが地元企業と商品開発に携わっていることを知り、「私もやってみたい!」。直感をそのまま行動に。そして入学します。

【念願かなって】
 入学後、すぐに万協製薬(多気町)での会議に出席するなど、念願のスキンケア商品開発プロジェクトに関わっていきます。当初は先輩たちと一緒に取り組んでいましたが、やがて自分たちのオリジナル商品を提案する機会を得ます。歴代の先輩たちも多くの商品開発に携わってきましたが、明寿香さんたちは今までになかった高級感のあるジェルの開発に取り組んでいきます。「もうすぐ商品化されますよ。期待してくださいね」。

【意見発表会にも】
 生産経済科では、日本学校農業クラブ連盟主催の意見発表会へ参加することができます。商品開発同様、意見発表会にも惹かれていった明寿香さんは、1年生の頃から積極的に参加していきます。バイオマスに関わる研究発表では全国大会への出場も。そして2年生には、ロンリーゴーストバスターズの活動報告で参加した三重県大会で最優秀賞を獲得し、8月に開催される東海大会に備え、さらには全国大会出場も狙っているとのこと。“ロンリーゴーストバスターズ”ってなに?の問いには「一人暮らしの高齢者が困っていることなどを解決していくプロジェクトです。高校近隣で、私たちのできることから実施しています」。1年生の秋から同級生4人で始め、今では後輩の参加も。思わず感嘆してしまうほど志の高いプロジェクトですよね。

【成長できた高校生活】
冒頭で「兄と姉、3人きょうだいの末っ子です」と語った茶目っ気たっぷりの明寿香さん。話しを聞くうちに、芯が強く実行力のある女性へ成長していることを実感させられます。全国大会への出場、頑張ってくださいね。

平成29年度

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.40

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 三瀬 倫華(みせ りんか)さん


【飼育員に憧れて】
 多気町から通学している倫華さんは、子どもの頃からずっと動物飼育員になりたかったそうです。その想いを理解していたご両親には、動物園や水族館などへよく連れて行ってもらったとのこと。中学生だったある日、生産経済科に在学していた兄たち(兄の同級生)に誘われて松阪肉牛共進会へ行くことに。「大きな牛を手綱一本で自在に動かす姿に惹かれました。相可高校は人気があって。何百万円もの落札価格には驚きましたが、こういう世界があるのだと感じました」語る倫華さん。同科への進学を確定的に、そして子どもの頃の夢に一歩近づいた瞬間でした。

【牛の魅力】
入学当初から畜産の実習で牛の世話をすることになった倫華さん。初めは大きな牛を上手く扱えず「ちょっと怖かった」とも。やがて手綱さばきにも自信が持てるようになり、今ではとてもかわいい存在のようです。どこが一番かわいいの?の問いには「ご飯をたべている時。仕草がなんともいえないほど」と嬉しそうに語ります。3年生の専攻はもちろん畜産へ。入学してからずっと世話をし続けていくうち、飼育員になる夢は、いつしか畜産農家へと心が傾いていきました。

【資格取得も夢のため】
 3年生の夏、日本学校農業クラブ連盟主催の家畜審査競技会「肉牛の部」へ参加し、三重県大会で優秀賞を獲得されたそうです。また、同科では資格取得にも力をいれており、倫華さんも数々の資格を取得していきます。フォークリフト免許や日本農業技術検定3級、初級園芸福祉士、情報処理2級、ビジネス文書検定のほか、難しいとされるFFJ検定の上級や危険物取扱者試験も複数類合格するなどとても優秀な倫華さん。「将来のために頑張りました」。

【将来は】
 畜産を学ぶため、卒業後は北海道へ。「北海道という魅力的な土地で、畜産農家として頑張りたい」と決意を込めて語る倫華さん。生産経済科の先生方から学んだこと、同級生と共に培ってきた数々の経験、取得した数々の資格を携え、想いを胸にいざ北の大地へ。動物に関わる仕事に就きたいという子どもの頃からの夢は、もうすぐ現実のものとなります。ガンバレ!

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.39

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 中里 日南(なかざと ひな)さん


【相可推しがスゴイ!】
 松阪市から通学する中里さんは四人姉妹の四女。なんと、お父様やお姉様お二人も生産経済科のご出身とのこと。「父はもちろん、姉たちからも評判を聞いていて。何度も学校行事などに出向く母も、次第に顔見知りの先生が増えて相可推しに」。当然かのように日南さんも生産経済科を志望し入学していきます。

【実習がスゴイ!】
 机上の勉強も良いのですが、やはり屋外での実習授業は開放感があってとても楽しいようです。3年生からの専攻は果樹で、他の作物同様、身体を使っての実習は他では得難い貴重な体験となっているようです。松阪牛を飼育する畜産での実習も「懐いてくる牛ってホントカワイイ!」。猫とかと違うのでは?の問いに「一緒です」。そうですかぁ・・。牛を飼ったことがないのでちょっと想像し難いですが。

【農業クラブがスゴイ!】
 2年生、3年生と連続して日本学校農業クラブ連盟主催の意見発表会へ参加し、共に三重県大会で最優秀賞を獲得、東海大会へ出場されたそうです。テーマはそれぞれ「10次産業のまちづくり」「起業するのは10次産業」。10次産業とは、新谷先生が提唱された1次・2次・3次産業にしあわせの4次を合計した数値の意味で、農作物の販売や加工品製造を通して、農業を中心とした活気あるまちづくりや地域住民への還元を目指すというもの。「個人での発表で、とても貴重な体験となりました」。また現在、同クラブの三重県連盟役員を務めており、全国の役員が集結する代表者会議にも参加するなど「様々な人たちとの交流が貴重な体験」と語ります。そして「普段会えない人もいました」。誰ですか?「小泉進次郎議員が来賓挨拶で」。さらっと答えるところがスゴイ!

【資格がスゴイ!】
 生産経済科では資格取得指導にも力を入れています。中でも日南さんは優しい笑顔から想像できないほど資格取得の猛者ともいえるスゴさ!日本農業技術検定3級、初級園芸福祉士、園芸福祉コーディネーター、情報処理2級、ビジネス文書実務検定2級3級のほか、難しいとされるFFJ検定の上級や危険物取扱者試験に至っては1類から6類まで全て合格するなど同校でも数少ない優秀な学生さんです。どうです? あなたも相可推しになりますか?

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.38

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 井戸本 留実(いどもと るみ)さん


【オープンキャンパスで】
 度会町から通学する井戸本さんは、お姉さんも生産経済科のご出身。以前から相可高校の評判を聞いており、進学も同校を志望します。当初は普通科を考えていたそうですが、参加したオープンキャンパスで「生産経済科の先輩たちのプレゼンテーションに魅了されたことと、堀内先生の模擬授業に惹かれて」と、同科への入学を決めたそうです。相可高校のオープンキャンパスは、見るだけではない、身体で感じる何かがあるようです。

【様々な経験を】
 同科で人気の実習授業。空の下での開放感に学生たちの満足度は高いようです。また、課外授業として参加した玉城町桜まつりでの販売(万協製薬と同科のコラボによるコスメ商品や川原製茶とのコラボ:ナノ茶)や、高齢者施設・保育所でのハンドマッサージ、ナノ茶の提供など、机上にはない課題研究実習に「ありがとうとお礼を言われて。人に喜んでもらえて、すごく嬉しい!」。人として成長できる体験が素晴らしいですね。

【短距離に懸ける】
 留実さんは小学生の頃に陸上競技を始めました。短距離が専門で、中学・高校と、自身の身体能力に磨きを掛け続けてきました。2年生の春には4×100Mリレーでインターハイへの出場も果たします。100Mの自己ベストが12秒台とのことで、大抵の男子よりも速い!すごいですね。最後の大会を終えて、やりきった感があるのでしょうか。それとも機会があればまた駆け抜けるのでしょうか。

【将来は】
 進路は就職を希望し、地元企業に内定されたとのこと。「残りの高校生活も楽しみながら学んでいきたいです」と語る留実さん。持前の明るさや素直さに、同科で得た知識や短距離アスリートとして培った精神力を加えて、きっと実社会でも見事なスタートダッシュを見せてくれるでしょう。頑張ってください!

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.37

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 中瀬古 真白(なかせこ ましろ)さん

【実習が楽しそう】
 松阪市から通学している中瀬古さん。祖父がお米を作っていたこともあり、幼少の頃から農業が身近にあったそうです。また、もともと身体を動かすことが好きだったこともあり、高校進学の際もオープンキャンパスで先輩たちが生産経済科を紹介するプレゼンテーションに思わず“ビビッ”と感じたようで「うわっ!実習が楽しそう。ココに決めた!」

【期待以上!】
 高校生ですから、英語・数学・国語などの教養科目はもちろんあります。生産経済科では、農業系のカリキュラムが多く、なかでも人気なのが屋外での実習授業です。「机上にはない解放感にとても満足しています。期待以上かも」。オープンキャンパスで感じた通りですね。中瀬古さんの直感はとても鋭いようです。

【充実した高校生活】
課外授業が盛んな生産経済科。2年生の時、中瀬古さんはアゼオトギリという佐奈川に生息する絶滅危惧種の研究チームに参加しました。生育研究結果を基に日本農業クラブ主催のプロジェクト発表会へ参加、三重県大会で優秀賞を獲得し、グループで参加できたことがとても良い経験となったそうです。
そして3年生となり畜産を専攻します。「牛って生き物だから、作物にはない感情があるので、愛着が湧いてきます。カワイイですよ」。今では自分より何倍も大きな牛をコントロールできるとのこと。きっとボート部で欠かさず行なってきたウェイトトレーニングも役に立っているのでしょう。相可高校ボート部へも直感で入部。そしてやり遂げ、キャプテンとして引退。カッコイイ!

【将来は】
 畜産での経験を活かせる職業に就きたいなと思い始めた頃、生産経済科に届いた1枚のチラシ。ここから中瀬古さんの運命がうねり始めます。BOKUJOBという「競走馬の生産・育成牧場就業応援サイト」の体験会チラシで、中瀬古さんは会場の阪神競馬場へ。そこで北海道にある総合育成牧場の存在を知ります。そして会社のある北海道へ出向き「ここに決める」。ご両親は?との問いに「とても驚いた様子でしたが、決めたなら頑張ってきなさいと言われました」と笑顔で語ります。そして「これまで直感で決めてきたことは最後までやりきるつもりで頑張ってきました」とも。何とも頼もしい限りですが、温暖な三重からの移住です。くれぐれも気を付けて頑張ってきて下さい。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.36

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 中西 駿介(なかにし しゅんすけ)くん

【松阪牛に興味】
 松阪市から通学している中西君は、地元の誇るべき名産品である松阪牛に興味を持ち、相可高校生産経済科へ進学。中学時代、先生からの勧めもあったようですが、オープンキャンパスへの参加が決め手となったようです。「活気ある先輩たちの姿に惹かれたこと、そして松阪牛に触れてみたいと思い志望しました」と語る中西君は、物静かな表情に芯の強さが垣間見える好青年です。

【実習が楽しい】
 生産経済科は、机上の勉強にはない開放感のある実習授業が人気です。中西君もその魅力を実感します。入学した頃、畜産実習での松阪牛の扱いに当初は恐いなと感じる事もあったそうですが「思い通りに動いてくれない時もありますが、今はもう大丈夫です」。畜産以外なら何を専攻していましたか?の問いには「作物です。稲作、特に田植え機械の操縦が楽しかった」とのこと。身体を動かすことが好きなのでしょう。クラブは陸上部で専門は砲丸投げの選手、プライベートで友人と行うテニスも好きと教えてくれました。

【三重県大会で優勝】
課外授業の盛んな生産経済科ですが、中西君は絶滅危惧種の研究チームに参加する機会がありました。オトギリ草の仲間のアゼオトギリという佐奈川に生息する絶滅危惧種で、同じ研究をしている福井県立大学へ出向いたりしながら生育を続けます。そしてこの成果を基に日本農業クラブ主催のプロジェクト発表会へ参加し、優秀賞を獲得します。
また、県内農業高校の生徒による優秀な牛を見極める力を競う家畜審査競技(乳牛の部)にも参加しました。この競技は、牛の外見や触感などで家畜能力の高さを見極める競技。見事、三重県大会で優勝し、宮城県で開催された全国大会へ。惜しくも入賞は逃しましたが「一生懸命に勉強して臨みました。とても貴重な体験でした」と語る中西君。努力の末に勝ち取った全国大会への出場なのでしょう、物静かな表情に反して鋭ささえ感じられるその眼差しからは、自信の程もうかがえます。

【将来は】
 「今のところ未定ですが、ここで学んだ経験を活かして頑張っていきたいと思います」
と語る中西君。三重県大会で優勝した集中力で臨めば、どの分野へ進んでもきっと活躍してくれるでしょう。頑張ってください!

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.35

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 田畑 龍之介(たばた りゅうのすけ)くん

【活気ある校風】
 伊勢市から通学している田畑君。高校受験を前に相可高校のオープンキャンパスを見学した際、活気あふれる雰囲気に惹かれ「ここに進学したい」と思ったそうです。「食べることが好きなので食物調理科も良いかなと思いましたが、素材そのものを作ってみようと生産経済科を志望しました」と語る田畑君。入学してみてどう?の問いには「正解でした。特に実習が楽しい」と嬉しそうに語ります。

【チャレンジ精神その1】
 3年生の現在は果樹を専攻するなど充実した日々を送っているそうですが、通常の授業や実習のほかに取り組んでいる田畑君のアグレッシブな行動力をご紹介します。まずはエコ検定の取得。地球環境や農業を取り巻く環境などを意欲的に学習し、社会人や年配の方々に交じって受験、見事合格をします。また、就労体験に計10日以上関わり、ネギやミカン畑での作業に飛び込みます。最初に参加したネギ栽培では、周囲に同世代がいなくて心細かったとのこと。“授業とは違うリアル農業”を体験し、成長した自分を感じることができたのではないでしょうか。

【チャレンジ精神その2】
そのほか、課外授業として絶滅危惧種の研究チームに参加、佐奈川に生息する絶滅危惧種のアゼオトギリというオトギリ草の仲間の生育研究にも関わります。同じ研究をしている福井県立大学へ出向いたりしながら生育を続け、この成果を基に日本農業クラブ主催のプロジェクト発表会へ参加、優秀賞を獲得されたとのこと。また3年生の夏休みには、県内外の農業系高校生が集った八ヶ岳中央農業実践大学校(長野県)にも参加し作物の実習体験も。「標高1300Mの八ヶ岳山麓、総面積273haのとにかく広大な農場でした」。さらに、同じ夏休み期間中にフォークリフトとバックフォーの資格も取得するなどナカナカの強者振り。「頑張りました」と笑顔で答える田畑君の表情は、相反してとても優しいのが不思議です。

【将来は】
 「農業系の大学に進学してもっとたくさんの知識、研究に携わりたい」と語る田畑君。日本の農業を背負うくらいの意気込みで臨んで欲しいですね。頼もしい限りです。頑張れ!

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.34

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 林 利子(はやし りこ)さん

【スグ側に農業】
祖父母が製茶農家という林 利子さん。また、お母様のご実家も養鶏場を営むほか野菜の栽培もされているなど、幼少の頃から農業がとても身近にあったようです。「よくお手伝いをしていました」と微笑む利子さん。なんと、2歳違いのお兄さんと弟さんも生産経済科の卒業生・在校生(1年生)とのこと。生産経済科、大人気です。

【ブレない想い】
 「入学前、兄から保育園や施設へ出向く園芸福祉の実習内容を聞き、ぜひやってみたいと思いました」。この園芸福祉は、事前に川原製茶(多気町)の方からお茶の淹れ方を教わってから、実習に向かうそうです。「みんな喜んでくれるし、とてもやりがいがあります」。また、志望動機には「学んだ知識を祖父母へ伝えたい」との意向もあったようです。野菜の栽培のことで祖父母から質問を受けたこともあったようで「少しは役に立てたかな」。きっと嬉しかったと思いますよ。

【イロイロな経験】
生産経済科にはいろいろな実習があります。その一つ、バイオマス発電による残渣消化液の液肥利用調査をする機会も。研究には成長に変化の出やすい地元産の空芯菜を使用、この時の研究成果を基に日本学校農業クラブ主催のプロジェクト発表会三重県大会へ参加されたそうです。「1年・2年と連続で県大会優秀賞を獲得しました。前回は東海大会までしか行けなかったので、今年の8月に開催される東海大会では絶対に優勝したい!」と意気込む利子さん。ぜひ全国大会へ出場してくださいね。

【ホカにも】
 また、万協製薬(多気町)とのコラボ企画で開発した商品をイベントで販売されたこともあるそうです。そのほかにも「実習で牛と触れ合うって、普通の高校では体験できませんよね」。確かに。「自分たちが育てた野菜を自分で食べるってこと、何とも言えない充実感がありますよ」そうなのですね。部活は?の問いには「弓道部で個人戦・団体戦とも県大会で準優勝しました。中学の時はソフトテニスでしたが、その時も県大会で準優勝しました」。様々な経験からの自信なのでしょうか。穏やかな表情と語り口から発せられる言葉からは、力強ささえ感じられます。頼もしい限りですね。頑張ってください。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.33

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 中西 萌(なかにし もえ)さん

【活発な性格】
 「体を動かすことが好き!」と語る中西 萌さん。高校進学の際、実習や課外活動など様々な体験ができる生産経済科は「私にピッタリでは」と思い受験。無事入学試験にも合格し、期待に胸を膨らませながら高校生活がスタートします。ご実家は祖父の代からお米や野菜などを自宅用として栽培されており、農業というものが身近にあったことも生産経済科を選択した要因かもしれません。

【数々の貴重な経験】
 生産経済科では、授業や実習はもちろんですが、課外授業にも積極的に取り組んでいるようです。万協製薬(多気町)との連携で、高校生による新商品開発チームへの参加もその一つ。萌さんもボディクリームなどの開発に関わってきたそうです。「私たちが作りたいものをプレゼンし、企業の方々に御協力を頂きながら商品化していく過程がとても勉強になりましたし、楽しかった」と語る萌さん。商品をイベントで販売したこともあったそうです。また、ミルボン社(大阪本社 ヘアケア用品製造販売 東証一部)へインターンシップとして参加する機会も。同社の伊賀市ゆめが丘にある工場へ一週間泊まり込みで参加し「送迎も含めて、とても良くしていただきましたし、勉強になりました」。これらの経験をまとめ、農業クラブ主催の意見発表会へ出場し、三重県大会で優勝も。凄いですね。

【たくさんの人に笑顔を】
貴重な経験は他にも。川原製茶(多気町)の方から、美味しいお茶の淹れ方を教授してもらい、高齢者施設へ。お茶の提供やハンドマッサージをしてあげたそうです。「とても嬉しそうな表情をみると、あぁ、来てよかったなぁと」。施設のほかにも幼稚園へ出向く機会もあるとのことで「こういった経験にはとても満足しています」。と話す萌さんの表情から、自信の程がうかがい知れます。経験って大事ですね。

【生産経済科代表として】
 さらには、三笠宮彬子女王が相可高校へ来校された際、萌さんは生産経済科代表として同科の取り組み内容や三重県の特産物の紹介などを担当されたそうです。きっと彬子女王も満足されたでしょうね。「部活はバトミントン部でしたが、最後の大会も終え、進路のことも考えないと」。残りの学生生活も活発な日々を送られることでしょう。頑張ってください。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.32

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 西村 春香(にしむら はるか)さん

【幼少の頃から】
 春香さんの実家は代々お茶を作っている生産農家で、自宅用として季節の野菜も作っているそうです。高校進学も「普通科にしようか迷いましたが、実習が楽しそう」と生産経済科へ決めたとのこと。幼少の頃からお手伝いをしていたこともあり、農業そのものが身近に感じていたのでしょう。「学んだことを家業に活かせるかも」とも。なかなかのしっかり者です

【入学後は】
 生産経済科では、稲作や果樹など農業に関することをひと通り学びます。「畑など屋外での実習の楽しさは予想以上です。オープンキャンパスで感じた好印象そのもの」。良かったですね。「でも、畜産の実習、牛は大きくて怖かった」とも。それでも徐々に慣れていき、そしてなんと3年生の専攻は畜産に決めたとのこと。なぜ選択したの、との問いに「手間をかければかけるほど懐いてくれるからです。いまはとてもかわいい」。わからないものですね。毎年秋に開催される肉牛共進会へ向けて世話にも熱が入る反面、出荷されることへの複雑な想いもあるようです。

【絶滅危惧種の研究】
 生産経済科では、授業や実習以外にも様々な活動があります。春香さんは1年生の時、課外授業として絶滅危惧種の研究チームに参加しました。「佐奈川には絶滅危惧種に指定されたアゼオトギリというオトギリ草の仲間が生息しています。校内で育てていますが、これが結構難しくて」。同じ研究をしている福井県立大学へ出向いたりしながら生育を続け、この成果を基に日本農業クラブ主催のプロジェクト発表会へ参加、優秀賞を獲得されたとのことです。おめでとうございます。すごいですね。

【弟も生産経済科なのです】
 最終年度となる3年生がスタート。「松阪牛の世話やアゼオトギリの研究のほか、進路のことも考えないといけないし」と、忙しい日々を送っているようです。今年の4月には春香さんの弟も生産経済科へ入学されたとのこと。ぜひ次世代の生産者を目指して欲しいですね。
「どの分野へ進んでも、ここで学んだ経験を活かしていきたいです!!」頑張ってください。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.31

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 藤村 綾香 (ふじむら あやか)さん 【写真右】
          3年 藤村 静香 (ふじむら しずか)さん 【写真左】

【双子姉妹で入学】
 藤村綾香さんと静香さんは仲の良い双子の姉妹。二人揃って生産経済科へ通学しています。「祖母が自宅での観賞用としていろいろなお花を育てていて、物心ついたころにはいつも身近にお花がありました」と、にこやかに語る姉の綾香さん。高校進学もお花に触れたり、学問として生態系を学ぶことができる生産経済科に決めたそうです。「オープンキャンパスでの雰囲気も決め手になりました」と妹の静香さんも笑顔で語ります。

【貴重な体験】
 生産経済科では、通常の授業や実習以外にも貴重な体験をすることができるそうです。そのひとつがバイオマス発電による残渣消化液の液肥利用調査。研究には空芯菜を使用したのですが、地元でよく栽培されていること、成長に変化が出やすいことからこの野菜が選択されました。この時の研究成果を基に日本学校農業クラブ主催のプロジェクト発表会三重県大会で見事最優秀賞に。優勝校のみ参加できる東海大会では優秀賞で、全国大会へはあと一歩だったとのこと。惜しかったですね。

【再び三重県大会で優勝】
 プロジェクト発表会でのリベンジを誓って参加した2年生の時には、研究対象を空芯菜のほか、地元でよく栽培されているイチゴや柿を加えて調査し、再び三重県大会へ。見事最優秀賞に選ばれ、3年生となった今年の夏に開催される東海大会の出場権を得たそうです。
「新しくベビーリーフを研究対象に加えて、絶対に全国大会へ出場したい」と語る姉妹。穏やかな表情の奥に芯の強さがうかがえます。

【満足できる学生生活】
 農業クラブ主催の大会以外にも、多気町の万協製薬や松阪市の辻製油(バイオマス発電施設を所有)をはじめとするトップの方々に向けた研究成果発表会や、生産経済科と企業がコラボして開発したハンドクリームなどの商品をイベント会場で販売するなど、数々の貴重な体験にとても満足しているとのこと。「最終学年となる3年生も全速力で駆け抜けます」(姉妹)ぜひ頑張ってくださいね。

平成28年度

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.30

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 2年  辻 大起 (つじ だいき)くん

【中学校で農業体験】
 父が家庭菜園をしており、いろいろな野菜を作っていました。また、中学生の時に相可高校の農場で農業体験をする授業があったこともあり、農業には興味がありました。進学を考える際に、やはり身近に感じていた高校で学びたいと思い生産経済科へ進学しました。

【実習授業】
 入学当初は実習授業に苦労しましたが、慣れてくるとやがて楽しく感じるようになってきました。ここでは、稲作や果樹などひと通りのことを学びます。なかでも松阪牛を扱う実習は、手間のかかる分、とてもやりがいがあります。また、愛知県の観葉植物を扱う業者へ実習に行く機会がありました。授業とはまた違った内容を学ぶことができて、とても印象に残っています。他にはない体験をすることができるのがこの科の魅力です。

【三重県連会長として】
 生産経済科のような農業科の生徒は、三重県農業クラブ連盟(三重県では6校加盟)に参加することができます。僕は1年生の頃から関わり、3年生となる平成29年度は三重県連会長に任命され、様々な行事の運営を行なっていくことになります。大会時には会長として挨拶をすることも多いようで。ハキハキと、元気な自分を出せたらいいかなと思っています。

【将来に活かす】
 クラブではバトミントン部に所属しています。4月から5月にかけて最後の大会が控えており、一生懸命練習をしています。進路のことも決めていかないと。将来、どの道に進んだとしても、生産経済科で学んだことを活かしていきたいと思います。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.29

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 2年  松田 詩織 (まつだ しおり)さん

【みかん栽培】
 私の家ではみかんを栽培しており、収穫の時など子どもの頃からお手伝いをしていました。他にも自宅用として季節の野菜なども作っていて、生物を育てていくということがすごく身近な存在として感じています。高校進学は普通科とも迷いましたが、農業を学ぶことで家の栽培にも何か伝えられるのではないかと思ったことや、オープンキャンパスでの先輩たちの体験談、そして何より生まれ持った感覚が生産経済科を選んだような気がします。
【実習が楽しい】
 元々は果樹栽培への想いから生産経済科へ入学しましたが、この科では園芸や畜産などひと通りのことを学ぶことができます。松阪牛は大きくて初めは怖かったのですが、世話をしていくうちに、だんだんと愛おしくなってきて。カワイイですよ。解放感のある実習授業はもちろんですが、座学として学ぶ農業の授業も好きですし、楽しく学んでいます。

【三重県大会で優秀賞】
 私たちの住む三重県でも、農家を辞めてしまったり、後継者問題など多くの課題があるように感じています。2年生の夏、農業クラブ連盟の主催する意見発表会へ出場する機会がありました。「産地復活への挑戦」というテーマで発表し、これには1.高齢者の雇用 2.少数派に向けた販路ターゲット(例:酸っぱいみかんを好む人向けに栽培) 3.松阪牛の堆肥の有効活用 4.遊休地等を利用した規模拡大 の4つの戦略があり、学校で学んだことや先生のアドバイスも受けながら参加、三重県大会で優秀賞を獲得することができました。私たちの世代が活躍して、三重県の農業が盛り上がればいいですね。

【残りの高校生活】
 硬式テニス部で副キャプテンをしています。5月には最後の大会があるので、今は一生懸命に練習をしています。そろそろ進路のことも決めていかないと。今はどの分野に進んでも、ここで学んだ経験を活かしていけたらと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.28

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 2年  谷口 夏鈴 (たにぐち かりん)さん

【お花が好き】
一緒に住んでいる祖母が野菜などを作っており、子どもの頃から収穫のお手伝いをしていました。また、きれいなお花が好きで、将来はお花屋さんもいいかなあと。自宅から近いこともありましたが、生物を専門的に学ぶことのできる生産経済科に進学しました。

【バイオマス産業と地域貢献】
 入学後間もない1年生の5月頃、先生からバイオマス産業に関わる研究調査をやってみないかと誘われました。これは多気町で工場を操業予定の企業から高校へ依頼があったのが契機となっています。私を含めた同級生チームでバイオマス産業集積によるまちづくりを語る会に参加し、多くの企業や団体などと協働でまちづくりを目指す取り組みに関わっていくことになりました。私たちの役割は、バイオマス発電による残渣消化液の液肥利用調査。まずは消化液の持つ名称のイメージアップから始めました。

【三重県大会で優勝】
イメージアップと並行して小松菜や空芯菜の栽培で肥料登録するための発芽調査や重量調査など、長期に渡って行なってきました。そしてようやく「バイオマスパワー液」で栽培した空芯菜を地元の産直施設で販売するところまでに到達しました。また、今までの調査を経営診断するところまで行い、地元のシンクタンクから評価を得るなど、充実した貴重な経験をすることができました。この活動を基に日本学校農業クラブ主催のプロジェクト発表会へ参加し、三重県大会で優勝。今年の夏に開催される東海大会で優勝し、全国大会へ出場したいと頑張っています。

【将来は】
4月からは3年生。サッカー部のマネージャーとして、最後の大会へ臨むほか、初級園芸福祉士の資格も取りたいと勉強中です。残りの1年間も精一杯活動して、将来はここで学んだ貴重な体験を活かしていければと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.27

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  大野 成美 (おおの なるみ)さん

【評判を聞いて入学】
 友人の姉が生産経済科に通っていて、入学前から「先生方はみんな優しく、とても熱心だよ」と聞いていました。進路の選択では、あまり迷う事なく志望し入学。いざ入ってみると当初は農場での実習に戸惑いましたが、1年生の秋頃には主体性を持って授業に向き合い、能動的に勉強できるようになりました。これも先生方から熱心にご指導いただいたからだと感謝しています。

【活発な課外活動】
 1年生の頃から、多気町にある万協製薬で新商品の開発に関わってきました。「まごジェル」などのスキンケア商品を万協製薬の開発課の方と一から作り上げていくのですが、地元三重の農産物などの成分を自分たちで調べてピックアップし、協議を重ねながら商品化していきました。そのうちのひとつ、井村屋のあずきバーに使用されている小豆の生産農家に直接原料調達を依頼、商品化された「まごころ乳液こまめ」。小豆にはお肌に良い成分が含まれているってご存知でしたか?このように普通の授業にはない貴重な体験ができるのも、この学科ならではなんです。

【実行委員長として】
貴重な体験は他にも。地元の多気町が主体となってSセレクションというイベントが開催され、私は1年生の時から参加していました。この取り組みは、全国の食や職に関わる「S」をテーマとして、高校生を中心に取り組みを発表したり、開発した商品を紹介・販売しながら交流し、互いを評価しながら進化していくことを目的に行うセレクションです。遠くは沖縄の高校生が参加するこのイベント、1年生の時から運営委員として、3年生となる今年は実行委員長として参加、無事に終えることが出来ました。役場の方をはじめ、第一線で活躍されてみえる方々と一緒になってイベントを作り上げていくという有意義な体験は、私にとってかけがえのない思い出となりました。

【将来は】
生産経済科では、希望すれば社会人の方々と関わる機会が数多くあります。そこで学んだことは、決して机上の学問にはないことばかり。ぜひ将来に活かせていけたらいいなと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.26

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  山下 華弥 (やました かや)さん

【地域との関わり】
 私の姉が相可高校に通っていたこともあり、学校の雰囲気は入学前からいろいろと聞いていました。姉は普通科でしたが、生産経済科の方が面白そうだなあと。入学してみると、思いのほか実習授業の開放感が心地よく、ここに決めて良かったと感じています。生産経済科では学外での活動機会も多く、机上の学習にはない貴重な体験をすることができます。保育所の畑へ出向いて園児たちと一緒に苗を植えたり、高齢者施設でハンドマッサージを行なったり。「ありがとう」ってお礼の言葉をいただくと、とても嬉しい!周りの人に喜んでもらえるということが、自分の喜びに、そして幸せな気持ちに繋がるのだなあと実感しました。

【商品開発から販売まで】
 1年生の頃から、多気町にある万協製薬で新商品の開発に携わる機会がありました。ボディジェルやシャンプー、トリートメントなどを商品化するところまで関わっていくのですが、万協製薬の開発課の方から「どんな商品を創りたいですか」と投げ掛けられるところから始まって・・。配合する原材料に真珠やお茶など地元三重の特産品をピックアップして、効能や成分を調べて提案し、協議を重ねていきながら商品化することができました。完成後は地元の催事やショッピングセンターなどで販売も。直接開発に関わった商品なので、販売にも熱が入りました。

【あずきバーから】
井村屋あずきバー、美味しいですよね。実は小豆にはアズキ種子エキスに含まれる“アントシアニン”という成分があり、これがお肌に良いのです。このあずきバーに使用する小豆を生産されている農家に、直接原料調達を依頼し、万協製薬で商品化されたのが「まごころ乳液こまめ」。この時の商品開発に携わった経験を基に農業クラブ連盟が主催するプロジェクト発表会へ出場し、三重県大会で最優秀賞を獲得、東海大会へも出場することができました。

【ありがとうの気持ちを忘れずに】
生産経済科でたくさんの貴重な体験をすることができましたので、卒業後もこの経験を活かせていけたらいいなと思っています。「ありがとう」って言ってもらえた時の嬉しい気持ちを忘れず、今後も大切にしていきたいと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.25

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  水谷 彩乃(みずたに あやの)さん

【陸上部からの勧誘】
 私は小学生のころから陸上競技が好きで、中学時代も陸上部に所属して短距離や中距離などのトラック競技を続けてきました。高校進学は相可高校陸上部から誘いを受けたことが決め手となりました。また、生産経済科に進学していた陸上部の先輩がいたこともあってこの科にしようかなと。祖母が家庭菜園でいろいろな野菜などを作っていたことも、少しは意識があったかのかもしれません。

【コワイからカワイイへ】
 生産経済科は、果樹や野菜、稲作や畜産など農業に関することを一通り学びます。入学したころは、実習授業(農作業)が思っていたより大変で、農家の方のご苦労を思い知ることになりました。また、畜産の実習では大きな牛を相手にしなければなりません。力も強いし、正直ちょっと怖かった。でも、やがて農作業も楽しさに、牛もかわいいと思えるように変わっていきました。3年生では畜産を選択、なんと女子は私だけ(笑)。今は肉牛共進会に向けて準備中です。

【家畜審査競技会で最優秀賞】
毎年、三重県農業クラブ家畜審査競技会へ畜産専攻の生徒全員が参加しています。この競技会は三重県内の畜産を学ぶ高校生が、良い牛かどうかの選定を競う大会で毎年開催されています。競技が始まると見分けるのは結構難しくて苦労しましたが、勉強会で学んだことを思い起こしながら頑張った結果、乳牛の部で最優秀賞をいただきました。

【将来は】
 3年生になると兵庫県の但馬へ子牛を買い付けに行くのですが、繁殖農家さんは、食用として育てていく責任感や心構えなどを教えてくれます。また、育てている牛たちからも生命に対する感謝の気持ちなどを学び、感じ取ることができます。将来はここで学んだ大切なことを大事にしながら、社会人として成長していきたいと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.24

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  松長 一透(まつなが いつと)くん

【身近な存在】
 祖母が自宅で花や野菜などを作っており、幼少の頃から収穫のお手伝いをするなど農業に親しみを感じていました。高校進学の際、自宅から近く、姉が生産経済科の出身だったこともあり、迷うことなく生産経済科を選びました。実習授業の解放感が楽しく、入学して改めてこの学科を選んで良かったと感じています。

【畜産を選択】
 生産経済科では、果樹や野菜など農業に関するひと通りのことが学習できます。動物が好きだったこともあり3年生では畜産を選択しました。餌を与えたり、清掃やブラッシングなど苦労はいろいろとありますが、今は11月に開催される肉牛共進会に向けて丁寧に育てています。よく、大きいし怖くないの?って聞かれるのですが、僕は怖いと思ったことはありません。“にゅーっ”と顔を近づけてくる牛って、本当にかわいいですよ。

【家畜審査競技会】
三重県農業クラブ家畜審査競技会へ参加する機会がありました。この競技会は三重県内の畜産を学ぶ高校生が、良い牛かどうかを高い精度で見分ける競技で、毎年松阪市嬉野にある三重県畜産研究所で開催されます。僕は乳牛の部で優秀賞をいただきました。指導、応援していただいた方々に感謝です。

【将来は】
 僕は中学時代からずっとテニスを続けてきました。高校生として最期に臨んだ今年は団体戦で東海大会へ出場、ベスト4まで進むことができ、良き思い出となりました。社会人になっても、機会があればテニスを続けたいですね。今は生産経済科で学んだことを、これからも活かせていければ良いなと考えています。祖母と同じように、家庭菜園を楽しむ生活がしたい、かなぁ。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.23

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  高瀬 功一(たかせ こういち)くん

【幼少の頃から親しみを】
 祖父母が自宅で農業をしており、幼少の頃から作業のお手伝いをするなど農業に親しみを感じていました。高校進学の際、実社会で活かせる専門知識を修得したいと考え生産経済科を選びました。入学して感じたことは、実習授業の解放感がとてもいいこと。すごく楽しいです。

【本気で農業を目指す】
 卒業後、学んだ知識を活かして農業に関わりたいという思いは、学年を追う毎に強くなっていきました。そんな時、先生の勧めもあって長野県にある八ヶ岳中央農業実践大学校での合宿体験に参加しました。関東や東海地方など様々な地域の農業系の学生が集まって実践的な農業を体験します。大変なこともありましたが、他校の学生との交流もあり、とても貴重で楽しい体験となりました。

【残りの高校生活】
 僕は中学・高校とずっと野球を続けてきました。大好きな野球でしたが、この夏の大会で一区切りして、今は自分の将来に向けて頑張っています。卒業後は農業系の就職先を考えていますが、社会人になっても生産経済科で学んだ知識を活かし、後継者不足といわれる農業を、僕のような若い世代が熱く活躍できるフィールドにしたいと考えています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.22

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  濱口 萌音(はまぐち もね)さん

【土に触れる心地よさ】
 祖父が農業をしており、幼少の頃から土に触れる機会が多くありました。そんな経緯もあって、机に向かって勉強するよりも実習授業の方が楽しいかなと生産経済科を志望し入学。想像通りに実習授業の楽しさは解放感があってとてもいいですよ。

【宇宙大豆】
 みなさん、宇宙大豆プロジェクトってご存知ですか。2010年に始まったこのプロジェクト、相可高校では三重の在来品種である鶏頭大豆の播種から収穫までを行うなど、継続して関わっています。そして、多気町にある川原製茶と相可高校が連携し、この大豆を使用した新しいお茶の開発に取り組んでおり、この企画に先生の勧めもあって参加しました。新しい健康茶の開発を進めていくうちに、ペットボトルで飲むのではなく、急須で淹れるお茶の作法など日本の文化を学びたいと考えるようになりました。

【校外での学び】
 課外活動は他にも。生産経済科では、多気町の万協製薬とのコラボでハンドクリームやジェル、シャンプー・リンスなどの商品開発にも関わっているのですが、私は高齢者施設や保育所へ訪問し、このハンドクリームを使ったマッサージや、宇宙大豆で学んだ経験を活かして、急須でお茶を提供するなどの活動を行ないました。お茶の淹れ方では、高齢者の方から教えていただいたこともありましたので、かえって勉強にもなりました。

【三重県大会で最優秀賞】
 たくさんの貴重な体験を元に、農業クラブ連盟が主催するプロジェクト発表会へ出場、「宇宙大豆プロジェクト ~宇宙大豆栽培の6年間の歩み~」のテーマで三重県大会に出場し優勝、東海大会へも出場することができました。3年生の夏に再度チャレンジして全国大会出場を狙っています。残りの高校生活も残り少なくなってきましたが、充実した毎日にと頑張っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.21

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  土田 京香(つちだ きょうか)さん

【祖父母のお手伝いから】
 私の祖父母はイチゴやイチジクなどの果物や野菜作りをしています。収穫時期になるとお手伝いに行って、採れたものを頂いて食べるのが嬉しくて。「美味しかったよ」って伝えるとニッコリ微笑んでくれていたような・・。子どもの頃から、農業はとても身近なものでした。生産経済科へ進学を目指すようになったのは、姉の友人が生産経済科出身で「実習は楽しいよ」などと聞いていたことや、趣味のイラスト関係のクラブがあることも動機の要因でしたが、幼少の頃から慣れ親しんだ農業だからこそと思います。

【高校生活】
生産経済科へ入学して、初めて農業を学問として学んでいます。その内容を祖父母に伝えると、きちんと聞いてくれますし、学校で収穫したものを持ち帰ると、家族みんな「とてもおいしい」と喜んでくれます。農作物を育てるということは、一から始めて、とても手間がかかります。そういうことも含めて、私が収穫したものを食べている時の家族の笑顔がとても嬉しいですね。子どもの頃、祖父母が見せた笑顔の心情を少しわかった気がします。

【三重県大会で最優秀賞】
 2年生の時、農業クラブ連盟が主催するプロジェクト発表会へ出場する機会がありました。高齢化や限界集落などの問題に対して地元に若者が残るためには、というテーマで発表し、三重県大会、東海大会ともに最優秀賞を獲得、全国大会へも出場することができました。3年生となる今年もプロジェクト発表へ出場する予定です。今は全国大会を目指して頑張っています。

【残りの高校生活】
 生産経済科では、貴重な体験の機会がたくさんあります。 残りの高校生活もやり残すことが無いよう、充実した学生生活を送りたいと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.20

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  山口 仁希(やまぐち ひとき)くん

【祖父母のお手伝いから】
 私の祖父母はイチゴやイチジクなどの果物や野菜作りをしています。収穫時期になるとお手伝いに行って、採れたものを頂いて食べるのが嬉しくて。「美味しかったよ」って伝えるとニッコリ微笑んでくれていたような・・。子どもの頃から、農業はとても身近なものでした。生産経済科へ進学を目指すようになったのは、姉の友人が生産経済科出身で「実習は楽しいよ」などと聞いていたことや、趣味のイラスト関係のクラブがあることも動機の要因でしたが、幼少の頃から慣れ親しんだ農業だからこそと思います。

【高校生活】
生産経済科へ入学して、初めて農業を学問として学んでいます。その内容を祖父母に伝えると、きちんと聞いてくれますし、学校で収穫したものを持ち帰ると、家族みんな「とてもおいしい」と喜んでくれます。農作物を育てるということは、一から始めて、とても手間がかかります。そういうことも含めて、私が収穫したものを食べている時の家族の笑顔がとても嬉しいですね。子どもの頃、祖父母が見せた笑顔の心情を少しわかった気がします。

【三重県大会で最優秀賞】
 2年生の時、農業クラブ連盟が主催するプロジェクト発表会へ出場する機会がありました。高齢化や限界集落などの問題に対して地元に若者が残るためには、というテーマで発表し、三重県大会、東海大会ともに最優秀賞を獲得、全国大会へも出場することができました。3年生となる今年もプロジェクト発表へ出場する予定です。今は全国大会を目指して頑張っています。

【残りの高校生活】
 僕は卓球部の主将も務めていて、高校生活最後の大会も控えています。また将来は畜産の勉強をもっとしてみたいなぁと。やりたいこと、やらなきゃいけないこと、欲張りなくらいたくさん有りますが、今しかできないことばかり。 残りの高校生活、夢の実現に向けて頑張っていきます!

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.19

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  逵 彰太(つじ しょうた)さん

【身近にある農業】
 僕の祖父母は農家です。多気町で柿の生産を中心にミカンやお米など様々な農作物を生産しており、幼少の頃からお手伝いをしていました。いつも身近な存在として感じていた農業。生産経済科を目指すようになったのも、ごく自然の流れだったと思います。

【専門性を学ぶ】
 子どもの頃から遊び感覚で祖父のお手伝いをしていたことを、入学後は学問として学ぶことができました。祖父と学校で学んだことで語り合うこともありますが、いつも嬉しそうに聞いてくれます。果樹をはじめとする作物を収穫した時の喜びは、とても満足感があって好きですね。成長過程から収穫まで、手をかけるだけそれに応えてくれるのが良いと思います。

【競歩で全日本選手権大会出場】
 陸上部に所属して競歩に取り組んでおり、2年生の時に全日本選手権大会に出場できるところまで頑張ってきました。次回は石川県輪島市で大会があり、目指すは全国!どこまで記録を伸ばせていけるのか。高校生としては最終年となる今年、悔いの残らないように練習を積んでいきたいと思います。

【将来】
 今は競歩に没頭していますが、進路のことも意識し始めています。3年生の専攻は果樹をもっと勉強してみたいなあと。生産経済科で学んだこと、競歩で鍛錬したことなどを今後の人生に活かせていければと考えています。

平成27年度

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.18

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 2年  村田 莉聖(むらた りせ)さん

【カラダを動かすことが好き】
 生産経済科生のいとこから、色々と学校のことを聞いていたこともあり、進学は迷う事なく相可高校を選びました。元々身体を動かすことが好きで、農場での実習授業は解放感があって良いですね。また、授業で自分たちが育てた鉢植えのお花を中学校へ届けたり、課題授業で保育園児にハンドマッサージをしたり。本当に楽しいですよ。

【実習服の開発に関わる】
 課外活動は他にも。私たちのような実習服を必要とする高校生にとって使いやすいものを提案・商品化までを行うプロジェクトに関わる機会がありました。デザインや動きやすさ、暑さ対策など私たちの様々な要望を受け入れていただき、納得のいく実習服に仕上げていただきました。このプロジェクトは「すかや」さんという地元メーカーとの協力で実現したもの。新しく入学する後輩たちが着る予定です。

【三重県大会で最優秀賞】
 この時の体験をもとにして、三重県農業クラブ連盟が主催するプロジェクト発表会へ出場しました。「農作業服開発~私たちが着たくなる実習服~」のテーマで発表し、最優秀賞を獲得、東海大会へ出場する予定です。この東海大会で優勝すれば全国大会へ出場することができるので、今は絶対に優勝を!と意気込んでいます。

【コスメ開発】
 また、コスメ開発の課外活動体験も。同じ生産経済科の女子生徒数名と一緒に、地元の製薬会社「万協製薬」さんの協力でシャンプーやリンスなどのコスメ新商品開発に携わりました。地元三重の特産品であるお茶や真珠などの成分を配合した商品など、なかなかの自信作ですよ。皆さんぜひ買ってくださいね。

【今後は】
勉強はもちろんですが、クラブもバレーボール部の主将として一生懸命練習した結果、県大会で上位入賞を果たすことができました。まだ3年生の大会もありますし、今できることを精いっぱいやって、自分の将来をもっと輝けるものにしていきたいです。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.17

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 2年  北 ひなの(きた ひなの)さん

【実習服の開発に関わる】
 2年生になった頃、同級生からとても興味深い課外活動に誘われました。それはなんと、私たち高校生にとって使いやすい作業服を提案・商品化までを行うプロジェクト。生産経済科には農作業などの実習用に作業服があるのですが、確かに私たち女子高校生には少し味気ない気がします。いま着ている実習服を見直し、動きやすさや暑さ対策、かわいいデザイン(これ重要!)などいろいろな要望を受け入れていただき、最終的な試作品に仕上げていただきました。このプロジェクトは「すかや」さんという地元メーカーとのコラボ。商品化されたNEW作業服は新年度から入学する後輩たちが着る予定です。喜んでくれたらいいなぁ。

【三重県大会で最優秀賞】
 この時の体験を基に、三重県農業クラブ連盟が主催するプロジェクト発表会へ出場、「農作業服開発~私たちが着たくなる実習服~」のテーマで発表し、最優秀賞を獲得、東海大会出場への切符を手にすることができました。この東海大会で優勝すれば全国大会への道が拓けます。今はこの目標を何とか達成したいという思いで一杯です。

【コスメ開発も】
 貴重な体験はまだほかにも。同じ生産経済科の女子生徒数名と一緒に、地元の製薬会社「万協製薬」さんと一緒にコスメの新商品開発に携わる機会もありました。女子高校生である私たちの目線で、どういう商品があったらいい?っていうところからスタートして、企業の担当者と何度か打合せを繰り返しながら、ボディージェルなどを商品化することができました。私たちの思いが詰まっているこのジェル、皆さんもぜひ使ってみてくださいね。

【今後は】
3年生では園芸コースを希望しています。施設や老人ホームなどを訪問して、子どもたちや高齢者の方々にお花を通して笑顔を届けられたらいいなと。そして、課外活動で得た貴重な体験を、残りの学生生活や卒業後にも活かせていけたらと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.16

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  山中 結貴(やまなか ゆき)さん

【植える美ing】
 みなさん!「植える美ing」ってご存知ですか。相可高校生産経済科の生徒が中心となって、園芸を通したさまざまな活動を行なっているNPO法人なのです。なんと高校生による立ち上げは三重県下初。多気町や地元の製薬会社にも関わっていただきながら化粧品開発等に携わることができ、地域のまちづくりに貢献しているのです。「こんな体験ができる高校ってすごい!」中学3年生の時に参加したオープンキャンパスで、初めてその存在を知ったこの「植える美ing」。ここに進学しようと決めた瞬間でした。

【研究発表で全国大会へ】
 相可高校では、課外活動として日本学校農業クラブ連盟が主催するプロジェクト研究発表会へ出場するという機会もあります。1年生の時から毎年チャレンジし、2年生の時には伊勢いもプロジェクトのテーマで全国大会へ出場することができました。沖縄まで出向くなど、貴重な体験をすることができたと思っています。

【お茶の新開発にも】
 貴重な体験はほかにも。同じ生産経済科の女子生徒数名と一緒に、地元製茶企業の新商品開発に携わる機会がありました。企業のプロジェクトチーム担当者から、新しいお茶のコンセプト設定から始まって、味や配合比率提案、容器はペットボトルにするのか、商品のネーミング等、高校生の私たちに大半の責任を持たせてくれました。通常の授業には無い、とてもやりがいのある貴重な体験をすることができ、先生方にはとても感謝しています。

【将来は】
私が入学を決めたのは、一番関心のある「美」というテーマをさまざまな角度から体験したかったのかなと思っています。生産経済科での専攻に園芸を選択したのもそういった理由から。卒業後も高校生活で学んだことを活かしながら、自分の幅をどんどん拡げていきたいと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.15

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年  北 奈津希(きた なつき)さん

【実習が楽しい】
 私の祖父がお米やスイカなどを作っており、子どもの頃から農業は身近な存在でした。また、生産経済科卒のいとこから、校風や授業の様子などを在学中から聞いていたこともあり、高校進学は生産経済科を目指すようになりました。入学してみると予想以上に楽しく、特に実習授業は良いですよ。机に向かう勉強とは全く違う解放感があります。

【製茶メーカーの新製品開発に関わる】
 2年生の秋、冬頃から同じ生産経済科の女子生徒数名と一緒に、地元製茶メーカーの新商品開発に携わる機会がありました。中年男性(おじさんです!)をターゲットとして健康をコンセプトに、お茶の開発を私たち女子高校生に託すというプロジェクトでした。味や原材料の配合比率、商品のネーミングに至るまでメーカーの担当者からかなりの部分を任せていただきました(ナノ茶って名付けました)。通常の授業とは全く違う体験ができるのも、生産経済科の良いところだと思っています。

【三重県大会で優勝】
 今回の新商品開発体験は、日常生活で何気なく親しんでいるお茶の文化や歴史というものを改めて考える機会となりました。この時の経験を基にして日本学校農業クラブ連盟が主催するプロジェクト研究発表会へ出場、伊勢茶の生産状況やお茶文化の大切さを訴えるなどの内容が高く評価され三重県大会で優勝、3年生の8月には東海大会へ出場することができました。
本当に生産経済科は他の学校ではできないような経験ばかり。みなさんも目指してみてはどうですか?

【将来は】
高校ではバトミントン部やイラスト文芸部に所属していました。勉強や実習も含めて、とても充実した高校生活を送れたと感じています。残りの高校生活も精一杯楽しんでいきたいですね。卒業後は進学する予定ですが、ここで学んだ貴重な経験を活かせるように頑張って勉強していきたいと思います。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.14

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 伊藤 勇次(いとう ゆうじ)くん

【身近な存在】
 僕が相可高校生産経済科を目指した理由は、姉と兄の影響が大きいです。二人とも生産経済科の出身で、先生方の指導や授業内容など「とにかく良い高校だよ」って聞かされていました。地元の高校ということもありましたが、入学前からここはとても身近な存在でした。

【農業の奥深さ】
 生産経済科では、農業全般に関することを多岐に渡って学ぶことができます。実際に学んでみて思うことは、今まで何気なく見ていた農作業をしているおじいさんやおばあさんなど従事者の方々は本当にすごいなあと。作業手順やさまざまなことを論理的に実践されているから。もっと言うなら機械の無い時代の遠い昔の人たちはさぞ大変だったのではないでしょうか。農業の奥深さに触れることができて本当に良かったと感じています。

【農業鑑定競技会で優秀賞】
 今年、群馬県で開催された日本学校農業クラブ連盟主催の農業鑑定競技会に三重県代表として選抜され、優秀賞を受賞することができました。実は以前に開催された県大会ではあまり良い成績を残せなかったのですが、先生にマンツーマンで指導していただき、成果を残すことができました。いま思い返してみると、ダメだった点を反省し、検証しながら反復学習していったことが結果につながったと思います。この経験はとても自信になりましたし、今後の人生においても胸を張れる受賞であったと思います。

【将来】
 部活はソフトテニス部で頑張っていましたが、応援団長も兼務していました。自他共に認める声の大きさには自信があります。卒業後はここで学んだことや経験などを活かして頑張りたいですね。社会人になっても、いつでもどこでも堂々と大きな声で発言できる大人になりたいと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.13

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 福永 真吾(ふくなが しんご)さん

【サッカーに夢中】
 僕は小学校のころから中学・高校とずっとサッカーを続けています。カラダを動かすことが好きなので、高校は普通科ではなく生産経済科を選びました。親の勧めもありましたが、良い選択をしたと実感しています。特に実習授業が予想以上に楽しいですよ。

【伊勢芋の研究】
 動物が好きなので3年生からの専攻は松阪牛もいいかなと迷いましたが、作物を選択しました。相可高校生産経済科では、JA多気郡、三重大学、多気町と協同で伊勢芋の研究が続けられています。実習授業でJA多気郡の指導員や三重大学の先生なども加わっていただき、効率の良い種芋の植え方などいろいろなことを学ぶことができました。収穫した伊勢芋にはいろいろな調理方法がありますが、実習では輪切りにして乾燥させた後に粉末にしました。この伊勢芋粉末をお好み焼きの材料に加えて試食したり。こんな楽しみもあるのがとてもいいです。

【実行委員長として】
 平成27年11月に多気町文化会館で「おいないまつり」が開催されます。様々な催し物がありますが、この中でSセレクションというイベントがあります。今年で3回目となるこのイベントは、相可高校が全国の職業系高校への参加を集い、各高校の取り組みや開発商品の販売などを披露します。僕が今年の実行委員長を務めており、今は準備などでとても忙しいです。みなさん、ぜひ来てください。お待ちしております。

【将来】
 卒業後はどの分野に進んでも、ここで学んだことを活かしてしっかり頑張っていきたいと思います。大好きなサッカーも続けていきたいですし、子どもの頃、父に連れていってもらった魚釣りなど、自然に触れ合うこともしていきたいです。今まで育ててくれた家族に感謝しながら、自分の歩む道をしっかり見据えていきたいと思います。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.12

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 柴原 優芽(しばはら ゆめ)さん

【楽しい実習授業】
 中学3年生の時、友人に誘われて相可高校生産経済科のオープンキャンパスへ参加しました。とても楽しそうな雰囲気だったこともあり、すぐに入学を決意しました。実際に入学してみると予想以上に楽しく、特に実習の授業が好きです。机に向かっている勉強には無い解放感に魅了されますよ。

【生産経済科の授業】
 ここでは、農業全般に関することを学ぶことができます。稲作や野菜、果樹などの栽培のほか、牛の世話もあります。牛は初めの頃は怖かったけれど、最近やっと慣れたかな。3年生からの専攻は、幼少の頃からお花が好きだったこともあり園芸を選択しました。好きな花はメランポジューム。小さな黄色の花をたくさん咲かせる姿がとても素敵ですよね。

【お茶の新製品開発】
 課外活動になりますが、2年生の時、同じ生産経済科の女子生徒数名と一緒に、地元製茶企業の新商品開発に携わる機会がありました。企業のプロジェクトチーム担当者から「君たちならどんなお茶を作りたいですか」というところから始まって、新しいお茶のコンセプト、味や配合の提案、ペットボトルにするのかティーバックにするのか、商品名は等々、高校生の私たちにかなりの責任を持たせてくれました。授業とはまた違った、とてもやりがいのある貴重な経験をすることができました。

【三重県大会で優勝】
 新商品開発を期に、伊勢茶や日本古来の急須文化や歴史を調べるなど、改めてお茶というものを学ぶことができました。この時の経験を基に日本農業クラブが主催する意見発表会へ。伊勢茶の生産状況やお茶文化の大切さを訴えるなどの内容で高い評価をいただき、三重県大会で優勝、3年生の8月には東海大会へ出場することができました。残り半年くらいとなった高校生活ですが、楽しみながらしっかり勉強して、卒業してもこれまでの経験を活かせるように頑張っていきたいと思います。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.11

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 落合 樹(おちあい たつき)くん

【祖父が家庭菜園】
 僕の祖父は昔から庭で野菜などを作っています。幼少の頃、収穫の時などにお手伝いをして、その後にもらったり食べさせてもらったり。ジャガイモ、トマト、キュウリ、ダイコンなど季節毎にいろいろと栽培しています。自ら育てて収穫し、それを食べる。祖父はこのとてもシンプルで重要なことを、まだ小さかった僕に教えたかったのかも知れません。

【高校生活】
 野菜作りなどの体験や昔から動物が好きだったこともあり、高校は相可高校生産経済科を選びました。授業は予想通りというか、とても楽しいです。ここでは稲作や果樹、牛の世話など農業に関する専門的なことをいろいろと学ぶことができます。牛の世話では、食用として育てていることを思うと本当に命の大切さを痛感します。野菜も同じ生物ですが、動物はやはりちょっと違いますよね。

【果樹を専攻】
 3年生からの専攻は果樹を選択しました。桃やブドウ、いちじく、ミカン、キウイなどのほか、リンゴや梨も作ります。どれもおいしそうですよね。楽しみながら栽培方法などを学んでいます。手間をかけた分、果樹もきちんと応えてくれているような気がしますし、そこにやりがいも感じます。農作物の生産には天候や害虫などいろいろな要件が入ってきますので、栽培するということの大変さも学びました。

【将来について】
進路は未定ですが、どの分野へ進んでも生産経済科で学んだことを活かせるように仕事をしていきたいと考えています。サッカーや、父に連れていってもらった海釣りなど、仕事以外でも楽しいと思えることにはいろいろとチャレンジしたいですね。そして祖父のように果樹も作れたらいいかな。残りの高校生活も、しっかり勉強して楽しみたいと思います。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.10

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 鈴木 佑依(すずき ゆい)さん

【祖父の手伝い】
 祖父は農業を営んでおり、稲作のほかトウモロコシやメロンなど季節毎にいろいろな作物を栽培しています。幼少の頃からお手伝いする機会がたくさんありましたので、自然と触れ合うことの大切さや恩恵など、いつの間にか感じ取っていたように思います。生産経済科に進学したのもごく自然の選択だったと思います。

【実習授業をもっと!】
 生産経済科の授業はとても楽しいです。ここでは牛の世話を始め、稲作や畑など農業に関するひと通りのことを学ぶことができます。私は子どもの頃からお花が大好きでしたので、3年生からは園芸を選択しました。実は入学後、農業に関する授業が意外に少ないなぁと。もちろん一般科目も一生懸命勉強していますが、実習授業が毎日のようにあったら良いのになぁと思っていました(笑)。

【ナカナカ無い体験!】
 多気町にある川原製茶さんの新製品開発に関わる機会がありました。柿の葉、ヨモギなど6種類の素材をブレンドした健康茶「なの茶」ってご存知ですか?なんと宇宙大豆なるものも入っているのです。これは川原製茶&相可高校生産経済科の協同お茶プロジェクトチームが約1年かけて生み出したものなのです。私はメンバーの一人として参加し、飲みやすい配合比率の検証やパッケージデザインなどに関わることができました。ほかにも佐奈みかんや和紅茶を使用したフレーバーティーの製品化にも携わることができ、本当に貴重な体験となりました。

【優秀賞を受賞】
私は昨年、沖縄で開催された日本学校農業クラブの主催する全国大会に参加しました。全国の農業系高校が参加する大会でいくつかの競技があり、私は実物鑑定競技の農業部門で優秀賞を受賞することができました。この受賞は、ご指導いただいた先生方を始め、応援してくれた家族に改めて感謝する機会にもなり、とても良い思い出となりました。残りの高校生活も大いに楽しみながら、将来に向けてしっかりと勉強していきたいと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.9

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 林 弦汰(はやし げんた)くん

【農家に生まれる】
 父の実家は代々大台茶を生産している農家で、母の実家も養鶏場を営んでいるほか、お米や野菜などを栽培しています。当たり前のように物心ついた頃からお手伝いもしていましたし、手間をかけて育てることで作物などが実っていく楽しさは、子どものころから既に僕の身体に刷り込まれていたのかもしれません。

【農業を学ぶ】
 生産経済科の授業はとても楽しく、知識が増えていく喜びも大きいです。ここでは農業に関することを一通り勉強できますが、僕は牛の面倒を見るのが一番好きで、3年生の専攻も畜産に決めました。子どものころから動物と触れ合うのが好きだったからでしょうか、迷いは無かったですね。

【牛の魅力】
 牛の飼育に関する授業でこんなことがありました。1頭だけ隔離して飼育する牛と、5~6頭が一緒に飼育されている牛を比較すると、1頭では競争原理がないので餌を与える時ものんびりしていますが、複数の牛たちが集まると力の差が出て順位がつくのです。強い牛が一番多く餌を食べてしまう。これって人間に似ていますよね。また、牛の世話はとても手間がかかります。牛舎の清掃など、夏は暑さがきつくて本当に大変です。でも辛いと感じたことはあまりありません。それは牛がかわいいから。ブラッシングの時、目を細めたりする表情が本当に気持ちよさそうなのですよ。それから牛って、右側に尾っぽを振っている時は機嫌が良いってご存知でしたか。

【将来の夢】
 社会に出てからもずっと牛に関わっていけたらなと考えています。畜産に携わる若者は減少していると聞きますので、僕たちが引っ張っていければなと。仔牛の頃に人間から虐待を受けた牛は、なかなかなつかないそうです。これも人間っぽいですよね。牛の気持ちに寄り添えるような優しい畜産家になりたいなと思っています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.8

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 小林 香鈴(こばやし かりん)さん

【園芸が好き】
 小学校で植物観察の授業ってありましたよね。私は子どものころから、育てる楽しみを体感できるこの授業がとても好きでした。今も変わりませんが、特にお花が大好きです。きれいですよね。また、祖父母が家庭菜園をしており、植物を育てることを身近に感じる環境にあったことも、好きな理由かもしれません。

【高校生活】
 高校では好きな園芸を勉強してみたいと思ったことや、地元多気町には相可高校生産経済科があることなどから、迷うことなくこの学科に進学しました。高校では学問として農業全般を学ぶことができてとても楽しいです。実を大きくしたり、色付きを良くしたり、甘味を増す農法など、知識が増えていくことの充実感や満足感はこの生産経済科ならではだと実感しています。また、生活園芸や果樹、稲作や野菜、畜産に至るまで、ローテーションで農業全般を学べることもいい所だと思っています。牛の世話もありますが、小学校の頃から牛舎体験の機会が何度もあったので、そんなに違和感はなかったですね。でもお花の方が好きかな(笑)。

【将来の夢】
 高校生活も残り少なくなってきましたので、勉強も含めてもっと充実させていきたいと考えています。クラブでは手作り手芸部に属しており、ミサンガやぬいぐるみなどを作ったりしているのですよ。将来は高校で学んだ知識を活かせる農業系の企業に就職したいと考えています。農業分野に関わる若い世代はまだまだ少ないと思いますので、ぜひこの分野で頑張りたいです。そして何より、子どもの頃から好きなことを仕事にできたらと思うと、今からとても楽しみです。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.7

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 東 昇汰(あずま しょうた)くん

【専業農家に生まれる】
 僕の祖父、祖母、そして父は明和町で農業を営んでおり、幼少の頃からお手伝いもしていました。土や空、雨風など自然に触れる心地良さを知らず知らずのうちに体感していたのだと思います。相可高校生産経済科へ入学したのも、家業を継ぐという意識が芽生えてきたから。農業というものを本気で正面から向き合ってみよう、その思いを胸に入学したことを憶えています。

【高校生活】
 生産経済科の授業は想像以上に楽しいです。牛の世話や、園芸など農業に関することは一通り経験することができ、学問として専門的知識を得られるのでとても有意義な時間を過ごしている実感があります。3年生からは専攻科。僕は果樹を選択して、最終学年の一年間をしっかり勉強していきたいと考えています。専業農家の長男ということもあり、先生方からは結構厳しく指導していただいています。期待されているからこそだと思い、とても感謝しています。

【自然の怖さを知る】
 2年生の時、日本農業クラブ主催の意見発表会に出場する機会があり、ここで僕は自らの経験を訴えました。平成26年2月14日の朝、窓から望む景色は一面銀世界。生まれて初めて見る積雪量でした。「昇汰、ハウスが大変なことになっとる!ちょっと来てくれ!」イチゴ栽培を営む父のただならぬ雰囲気に気押されながらハウスを見に行くと、雪の重みで潰された悲惨な現実がそこにありました。もっとイチゴ栽培について知識を得たいと先生に相談し、生産・品質管理などを円滑に進める手法のPDCAサイクルを取り入れたイチゴ経営を学んでいる最中、台風などの自然災害も想定していたはずのに、三重県での大雪は想定外でした。僕の知っている自然の心地良さは一転、恐怖へと変貌してしまいました。でも、自然の恩恵を受けるには、自然のあらゆる状況を受け入れなければいけないのだとも感じました。

【将来の夢】
 僕は将来、イチゴ栽培を中心とした農業経営を、そしてイチゴの産地を守っていきたいと考えています。美味しいイチゴを栽培すれば、それを求めてたくさんの人が集まってくる。「観光農業」と「6次産業化」をキーワードとして、僕の住むこの町を活性化していきたいとも考えています。まだまだ勉強することがたくさんあります。残りの高校生活を楽しみながら、自分の将来を明確にしていきたいです。

平成26年度

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.6

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 砂子 恵璃(まなご えり)さん

【動物たちが身近に】
私は子どもの頃から動物に触れる機会が多かったように思います。自宅では犬を飼っていましたし、通っていた学校の近くには牛舎もありました。絵画の時間に牛を描きに行くことも。ごく自然な流れで動物を好きになっていったと思います。

【生産経済科へ】
高校は動物が好きという思いから、畜産を学ぶことのできる相可高校生産経済科へ進学しました。牛を育てることに興味はありましたが、入学してみると大変なことも多かったと思います。仔牛の飼育から松阪肉牛共進会の競りなど、私たちが牛肉として口にいれるまでの流通経路を実習として学びました。一番記憶に残っているのが3年生の時に但馬牛を買い付けに行ったことでしょうか。宿泊もしましたので、先生方や同じ専攻科の同級生たちと長時間一緒に過ごすことで、より一層相互理解できた貴重な体験となりました。

【園芸の魅力】
専攻は畜産でしたが、園芸の魅力にも惹かれていきました。こんな授業がありました。保育園児に花の絵を描いてもらうと、いきなり描く花の絵と、種を植え、育て、花が咲いてから絵を描くのでは、色彩表現が明らかに変わってくるそうです。これは園児たちの感性に花の影響があったからでしょう。高齢者でも同じような兆候がみられるそうです。花の持つ力、人に与える影響力に驚かされると同時に、とても惹かれてしまいました。

【将来の夢】
高校時代は勉強以外にも吹奏楽部に打ち込み、多忙でしたがとても充実した高校生活を送ることができました。卒業後は園芸の魅力をもっと追究したくなり、園芸系の専門学校に進学します。将来は花の持つ魅力を通して、たくさんの人たちを幸せな笑顔にしてあげられるような仕事に就きたいと考えています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.5

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 大西 裕也(おおにし ゆうや)くん

【いつも身近にあった農業】
僕の祖父母が農家で、お米や野菜などいろいろな農作物を作っています。子どもの頃から農業はいつも身近な存在として感じていました。相可高校生産経済科を目指したのもそんな環境で育ったから。ごく自然な感じで選んだように思います。

【楽しい実習体験】
入学してみると、予想以上に楽しい実習授業でした。ほとんどの農作物について学べるほか、牛の世話もしましたし、なかなか他校では経験できないことばかりでとても充実していたと思います。そんな僕が3年生で専攻科として選んだのが果樹専攻。ぶどうや梨、みかん、柿、桃などのほか、キウイやゆずも作ったのですよ。ぶどうだけでも巨峰・ピオーネ・サンシャインマスカットなどいろいろな種類のものを作りました。この楽しさ、わかっていただけますか。

【果樹から学んだこと】
果樹の魅力は一から丹精込めて手掛けると、必ず成果として実感できるところではないかと思っています。木々の剪定、手入れなど手間を惜しまず接していくことで、やっと実ります。この成長過程を体感できるのが楽しいし、嬉しくもあります。果樹に限らず農業すべてに通じることかもしれません。生産経済科では毎年「産業教育フェア」に参加し、出品販売をしています。今年は柿とキウイを販売したのですが、「相可高校の果物は美味しいから毎年買いに来ます」と声を掛けていただきとても嬉しかったことを憶えています。生産経済科の伝統の力を実感しましたし、僕たちが手掛けた果物には、たくさんの人たちに喜んでもらったり、こんなにも笑顔にする力があるのかと。とても素晴らしい実習環境をつくっていただいた先生方には本当に感謝しています。

【将来の夢】
卒業後は高校で学んだ知識を活かせる農業系団体に就職します。僕の住む大紀町でも、農業に携わる若者が少なくなっています。農業が持つ力を信じ、僕たち若い世代で大好きな地元を盛り上げていきたいと考えています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.4

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 本田 萌(ほんだ もえ)さん

【物心ついた頃から農業に】
私の祖父母が農業に携わっていたこともあり、幼少の頃から田畑でお手伝いをしていました。土に触れながら遊びというか、自由な感じで。高校進学を考えたとき、相可高校生産経済科を自然な流れで選択していたように思います。入学してみると想像以上に農業のことをしっかり学べたと感じています。また、他の高校では味わえなかったことが経験できて本当に良かったと思っています。

【NPO活動】
相可高校には、生産経済科の生徒が中心となって活動する「植える美ing(ウエルビーイング)」という、園芸を通じた地域貢献を目的に活動するNPO法人(1996年設立)があります。ハンドクリームなどのスキンケア商品「まごころシリーズ」ってご存知ですか?地元の製薬会社と共同開発した商品で、結構人気なのですよ。私はこの商品をイベントで販売したりしました。また、酪農を実習として学べるのもこの高校ならではと思います。

【牛から学ぶ命の尊さ】
生産経済科では農業全般を学ぶことができるのですが、私は3年生からの専攻を酪農にしました。松阪牛の飼育はもちろんですが、買い付けや松阪肉牛共進会での競り会場への参加など、貴重な体験もできて良かったと思います。食用として飼育された松阪牛は競り落とされてその生涯を閉じます。たった3年間しか生きられない。私たち人間のために命を捧げてくれるのです。牛以外の食用動物や農産物も同じなのかもしれません。牛から生命の尊さを学ぶことができて本当に感謝しています。食事の時の「いただきます」「ごちそうさまでした」という言葉の意味を本当に理解できた気がします。

【将来の夢】
卒業後は高校で学んだ知識を活かして牧場に勤める予定です。この業界も若い人たちの後継者不足が問題となっています。私のような若い女性となると稀な存在かもしれません。子どもの頃から魚釣りが趣味とか、人と違った路線を進むのがどうも好きみたいで。高校で学んだこと、そして牛から学んだことを胸に刻みながら、誇りを持って仕事ができるよう頑張っていきたいと思います。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.3

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 大原 啓汰(おおはら けいた)君

【生き物が好き】
僕は小さいころから生き物に触れることが大好きでした。動物や魚、植物も含めて育てることが好きだったのかもしれません。祖父の稲作を手伝ったり、祖母の畑を手伝ったり。小学校や中学校などで行われる農業体験なども含めて、徐々に生き物を育てることに興味を持っていったのだと思います。

【生産経済科の授業】
高校進学は迷うことなく相可高校へ進学しました。生産経済科には、園芸福祉、松阪牛、生活園芸、農業情報処理、植物バイオテクノロジーなど特徴的な専門科目があり、いろいろな作物や園芸、畜産などを全て学ぶことができます。果樹などだんだんと色づいていく様子など、その時々の生命力を感じる瞬間がとてもいい。そして、ここで学べて一番良かったと思うのが酪農で・・。そうなんです、牛がかわいいのです。

【牛を育てるということ】
僕たちが入学して間もなく牛が買い付けされ、約2年半以上飼育していくことになります。もう同級生と同じですね。というか僕は同級生と思っています。そして僕たちの卒業と同じくして出荷されることになります。牛のどこがかわいいかといいますと、人間と同じ感情表現してくるところでしょうか。機嫌が悪いと角で突き上げられたりするのですよ。今まで何度もありましたし、もちろん痛いです。でも怖いと思ったことは一度もありません。
間もなく肉牛共進会(品評会)があります。いよいよ出荷を迎えることになりますが、自分では割り切ってはいるものの、出荷の見送りシーンを想像すると、うーん、つらくて見送りできないかもしれません。

【将来の夢】
酪農牧場で牛の飼育に携わる仕事に就く予定です。酪農業界でも、後継者不足が問題となっていますが、僕たちのような若い世代で盛り上げていきたいと考えています。今は高校の実習で学んだことが、いよいよ実社会で活かすことができるのかという期待感の方が強いですね。弓道部では主将だったので、牛たちにもキャプテンシーを発揮しながら、牧場で何百何千頭かの牛を育てて、出荷して、たくさんの人に喜んでもらいたいです。そして定年までしっかり働いた後は、自分の牧場を持てたらいいなあと。僕の将来、今からやりたいことや期待感でいっぱいです。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.2

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち

相可高校生産経済科 3年 岡本珠実(おかもと たまみ)さん

【理想の高校生活】
幼い頃から、私は自宅などでお花や植物などを育てるのが好きでした。高校進学を考えた時、生産経済科を志望したのもそんな動機から。実際に進学してみると、元々好きな植物の生育であったり、食と環境を中心としたプロジェクトに参加したり、想像以上というか理想の高校生活だと感じています。本当に楽しいです。

【全国大会へ出場】
農業系高校が加盟する日本学校農業クラブ主催の全国大会の意見発表会で、私が2年生の時に「次世代の子どもたちに今の環境をどう残すか、どうすべきか」というテーマで三重県代表に選ばれ、東海ブロックでも最優秀賞、そして全国大会にも出場することができました。3年生となった今年も「お米や水田を守ることが環境保全につながるのでは」というテーマで東海ブロック優秀賞に選ばれました。弁論大会への出場は、今後の人生を考える貴重な体験となりました。

【環境問題と向き合う】
食とそれを取り巻く自然環境はとても大切なものです。スローフードってご存じですよね。おしゃれなイメージを描いていましたが、原則的な考え方は伝統食材の育成やこだわり生産者の支援、伝統野菜を使った本物の食事をいただくということです。これらを実践的に意識し始めたのも農家レストランでの実習体験がきっかけでした。この経験を踏まえて、新品種や減農薬栽培の技術を地域に発信する環境問題のプロジェクト研究にも取り組んでいます。また、多くの生態系を維持している水田は環境にとってとても重要ということも学びました。後継者不足などの諸問題で耕作放棄地が増えることは、日本の原風景も無くなり環境破壊につながってしまう。以前、稲作をやめて20年以上経ったある農家の井戸水を調査したことがあるのですが、飲料不可の悪い数値が出てしまい、「昔はこの井戸水で生活できたのに」と嘆くおばあさんの寂しそうな表情が今でも印象に残っています。

【将来の夢】
愛する家族とともに四季折々の花や緑に囲まれ、地域資源を利用したおいしい食材を食べる。小さな夢ですが、実はとても大切なことではないかと感じています。卒業後の進路は農業系の企業に内定しており、高校で学んだことを活かしていければと思っています。稲作を中心とした農産物の生産に関わっていくことになるのですが、新しい分野へのチャレンジも積極的にしてみたいと考えています。

農業新世代!相可高校生産経済科の若者たち Vol.1

相可高校生産経済科 3年  村下 慎(むらした しん)君 

【農業に興味を持ったのは】
 僕の自宅には畑があります。母がいつも野菜を作っており、幼少の頃から農業を身近に感じる環境に慣れ親しんでいました。農作物を育てることに興味があり、高校進学は相可高校生産経済科を選びました。生産経済科では、栽培に関する肥料や植え方など農業基礎全般を学んでいます。入学当初は受け身の姿勢だったかもしれませんが、2年3年と進級していく中で、何事も主体的に取り組んでいけるようになったと感じています。また、学んだ知識を家でも試したりするなど、農業そのものを体系的に捉えることができるようになったとも感じています。

【高校での取組み】
 相可高校生産経済科では、農業で地域の活性化を図る取組みも行なっています。新谷先生が中心で取り組まれてみえるのですが、地元製薬会社とのプロジェクトへの参加、NPO法人の立ち上げなど、共同開発した商品の開発から販売まで関わることのできる活動がとても楽しいです。また、渡部先生が取り組まれてみえる「伊勢いもプロジェクト」にも関わっています。伊勢いもはこの地域の特産品ですが、年々生産農家が減ってきています。ゴツゴツとした形を改良して調理しやすい形状にする研究など、魅力ある商品化を進めることで地域の特産品を伸ばせていけたらいいなと思っています。

【全国大会出場へ】
 日本学校農業クラブ全国大会が10月に沖縄で開催されます。1年生のころから農業クラブで活動をはじめ、最後となる今年、東海ブロック代表として念願の出場を果たすことができました。この大会は北海道から沖縄までの農業系学校の活動成果を発表する、僕たち憧れの舞台です。伊勢いもプロジェクトの取組みをプレゼンテーションする予定で、僕たちがこれまで培ってきた活動内容を全国にPRしたいと考えています。この出場も、先生方をはじめ多くの方々に支えていただいたおかげです。何とか良い成績を残して、恩返しができればと思っています。

【将来の夢】
 農業分野の教員を目指して進学する予定です。理由は生産経済科の先生たちが、いつも活き活きと教えてみえる姿に憧れたから。もっともっと勉強して、農業の魅力を伝えることのできる教員になりたいです。そして農業を志す若者を、一人でも多く育てていければと考えています。

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